新酒、仕込み着々 「小雪」早朝から発酵作業進む 静岡市駿河区・萩錦酒造

静岡市駿河区西脇の萩錦酒造(萩原知令社長)で、新酒の仕込みが進んでいる。
二十四節気の「小雪」の22日には、早朝から安倍川の伏流水と麹(こうじ)、蒸した米を入れて“もろみ”を作り、発酵を進める2200リットルの専用タンク内を混ぜる作業「かい入れ」が行われた。
杜氏(とうじ)の萩原綾乃さん(35)が長さ170センチの「かい棒」を使って丁寧にもろみをかき混ぜながら、香りや二酸化炭素の泡の様子などを見て発酵具合を確認した。綾乃さんは「今年も順調に仕上がっている。年末や正月にぜひ味わってほしい」と話した。
同酒造の新酒は今週末に絞り作業を行い、12月初旬には販売を開始する予定。