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特集 : ものづくり最前線

寒茶のティーパック 自然農法でまろやか 土と太陽の会(牧之原市)【静岡ものづくり最前線】

 冬場に摘採する「寒茶」の製造に取り組み、ティーパックの商品を開発した。昔ながらの伝統的な製茶手法を基に、幅広い世代に好まれるような飲みやすい味に仕上げた。

自然農法にこだわった寒茶のティーパック
自然農法にこだわった寒茶のティーパック

 寒茶は地方に食文化として根付く番茶の一つ。真冬の硬い茶葉を摘採し、蒸した後に3、4日天日干しする。冷暗所で半年間寝かし、火入れをして仕上げた。無農薬、無肥料の自然農法にこだわっている。
 熱湯で約2分間抽出すると、湯は徐々に黄金色に変化する。湯気とともに漂うのは「草木の香り」(杉田素之代表)。まろやかな味わいで、カフェインが少ないため妊婦や子どもも安心して飲める。杉田代表は「食事中も、寝る前も、さまざまな場面で飲める」と話す。
 寒茶づくりを始めた目的の一つは、低迷する茶業の振興だ。寒茶用の茶園は元々、耕作放棄地だった。「自然農法のため手間がかからず、耕作放棄地でも生産を始めやすい」として、業界を活性化させる方策としての意義を見いだす。
 イベント出店やオンラインの茶会の開催を通し、魅力の発信に努めている。価格は缶入り800円、袋入り500円(いずれもティーパック10個入り)。今後は通販サイトの立ち上げやラインアップの拡充も目指す。

 企業情報 牧之原市勝俣2695。2018年設立。茶農家ら10人で活動している。

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