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11月17日は「世界早産児デー」 小さな赤ちゃん応援の輪 静岡県内、写真展やライトアップ

 11月17日の「世界早産児デー」に合わせ、静岡県内の早産児の親でつくるグループや行政、医療機関が連携し、同日を中心に写真展やライトアップを行う。啓発活動カラーの紫色を掲げ、早産の予防や早産児ケアの改善を呼び掛ける。2018年に県が全国に先駆けて発行した小さく生まれた赤ちゃん向け母子手帳「しずおかリトルベビーハンドブック」を紹介する企画も加わり、早産児とその家族に向けた温かい応援の輪が広がっている。

世界早産児デーに向けて、写真展示や「しずおかリトルベビーハンドブック」紹介の掲示を制作するポコアポコ、りとる☆えんじぇるの会員=11月上旬、静岡市内
世界早産児デーに向けて、写真展示や「しずおかリトルベビーハンドブック」紹介の掲示を制作するポコアポコ、りとる☆えんじぇるの会員=11月上旬、静岡市内

 県立こども病院(静岡市葵区)を拠点に活動する「ポコアポコ」(小林さとみ代表)、浜松市内の「りとる☆えんじぇる」(河合加代子代表)と県は17~22日の平日、県庁西館2階で成長した子どもたちの写真やハンドブックの特徴を紹介する。親子20組が1カ月前から制作に取り組み、治療や育児に“伴走”してくれた医療従事者へ感謝のメッセージも寄せた。こども病院の新生児集中治療室(NICU)でも通院する家族に向けた展示を行う。
 早産などで小さく産まれた赤ちゃんは、通常の母子手帳に月齢の体重や発達のチェック項目を記録しづらく、育児不安を抱える親が多い。小林代表は「ハンドブックはその子なりの成長に寄り添う。本県が先進的に取り組んだ意義も知ってほしい」と話す。
 聖隷浜松病院(浜松市中区)は15年から毎年この時期、玄関を紫色にライトアップしてきた。今年は21日まで点灯し、県内22家族から寄せられた写真約50枚をNICUに展示している。スタッフ有志が紫色のユニホームや手作りのシュシュ、リボンなどを身に着ける。中村典子看護部次長は「全ての赤ちゃんと家族にエールを送りたい」と語る。
 17日夜には、同院総合周産期母子医療センターの大木茂センター長が発起人となって浜松市内の医療従事者らから募った浄財で、浜松城天守閣を紫色にライトアップする。浜松アクトタワーも協力する。

 ■リトルベビーハンドブック 静岡県、ウェブでも公開
 小さく生まれた赤ちゃんのための「しずおかリトルベビーハンドブック」は、ポコアポコが2011年に静岡県内の医療従事者と作成した。18年に改訂し、県発行となった。出生体重が1500グラム未満と、支援が必要な親子を対象に県内の周産期母子医療センターで配布している。21年には7カ国語版が加わり、県のウェブサイトでも公開されている。
 ハンドブックを作成する動きは本県から全国に広がり、国際母子手帳委員会(東京)によると現在、8県で発行され、16県が検討中。海外では台湾とインドネシアで作られている。

 <メモ>世界早産児デー 国連や世界保健機関(WHO)などが協力する取り組みの中で2011年に制定された。毎年、世界各地で早産や早産児について認識を高める啓発イベントが行われている。WHOによると、毎年推定1500万人が早産(妊娠37週未満)で生まれている。新生児の10人に1人の割合という。

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