コシヒカリ発言 知事改めて謝罪、演説全てを撤回 20秒頭下げる

 川勝平太知事は12日の定例記者会見で、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「コシヒカリしかない」などと御殿場市をやゆしたと取れる発言について、「(特に)御殿場市民に大変不愉快な思いをさせた。衷心より深くおわび申し上げる」と改めて謝罪し、演説時の全ての発言を撤回すると表明した。選挙応援などの政務活動は、当面控える意向を示した。知事辞職を求める請願を審議する県議会臨時会は招集するとし日程は今後調整する。

記者会見の冒頭、参院静岡補選の応援演説における自身の発言について、謝罪する川勝平太知事=12日午後、県庁
記者会見の冒頭、参院静岡補選の応援演説における自身の発言について、謝罪する川勝平太知事=12日午後、県庁

 会見冒頭で「発言は誠に無礼極まりないものだった。不適切な応援弁士だったと深く反省している」と述べ、約20秒間にわたって深々と頭を下げた。
 発言の背景について「(候補者を)応援するために徹底的に褒め上げるとともに、他方はたたくという姿勢を取った。有権者の選択を一方に引きつけるためのものだった」と説明し、演説時の誇張した表現が問題だったとの認識を示した。これまでは続けるとしていた政務活動に関しては「しっかりと(公務との)整理ができるまでしない」と述べた。
 御殿場市を地盤とする候補者が参院議員になるべきではないと受け取れる発言部分は「(対立した)候補に対してぶつけた言葉で、御殿場市民や御殿場の産業に向けて言ったわけではない」と釈明する一方で、「そのような形で比較したことが誤りで、差別につながった」と認めた。対立候補に対しては「失礼なことを言った」と謝罪の意向を示した。
 県議会で不信任決議案が提出される動きに関しては「仕方ない」と受け止め、可決された場合に県議会の解散や出直し知事選を行う可能性は「そういうことについて全く考えていない。その時になってから」と答えつつ、「二元代表制で、直接県民に信を問うという状況が制度上準備されている」と述べた。

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