話した言葉、即文字表示 焼津市役所に最新型ディスプレー

 焼津市は市役所2階の総合案内に、受付の職員らが話した言葉を文字化して表示するディスプレーを設置している。「どのようなご用件でしょうか」といった案内がすぐさま文字で表示されることから、声の聞き取りづらい聴覚障害者や高齢者の支援につながると注目を集めている。

総合案内に設置された透明のディスプレー=焼津市役所
総合案内に設置された透明のディスプレー=焼津市役所

 ディスプレーは関東地方の大学と液晶パネルメーカーが共同開発した製品。マイクを通して話した言葉は音声認識機能で、文字に起こし、リアルタイムで表示される。ディスプレーは透明なため、手や体の動き、表情と文字の両方を確認しながら、スムーズな会話ができる。
 焼津市難聴者・中途失聴者の会から紹介を受けて、市が1カ月間の実証実験の目的で設置した。市の担当者は「実証期間中に有効性やニーズを確認し、正式設置の必要性を検討していきたい」としている。

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