盛り土規制強化「積極的に」 熱海土石流現場付近、国交相視察
斉藤鉄夫国土交通相は8日、熱海市伊豆山の大規模土石流の現場付近を視察した。土石流の起点となった盛り土に関する法規制の強化について「国土交通省として積極的に対応していきたい」と述べた。

起点の盛り土付近で難波喬司副知事が盛り土が造成された経緯や監視体制などを説明した。国交省富士砂防事務所の藤平大所長も、逢初(あいぞめ)川上流部の砂防工事の進捗(しんちょく)状況を紹介した。起点から約500メートル下流にある砂防ダムに堆積した土砂の撤去は現在7分の1ほどまで進み、年内に完了の見込みという。新たな砂防ダムは2022年度中の完成を目指している。
斉藤国交相は視察後、斉藤栄熱海市長から盛り土の規制強化の要望を受けたことを明かし「農林水産省、環境省と連携して47都道府県に盛り土の調査をお願いしている。その結果と静岡県の調査検証委員会の結果を踏まえて判断したい」と述べた。