富士登山“顔パス”で入山 健康情報アプリに事前登録、確認迅速化 裾野で実証実験

 静岡県は6日、民間企業の顔認証技術を活用し、富士登山のために入山する人の健康確認をする実証実験を裾野市で実施した。多くの登山者が訪れる夏山期間中の新型コロナウイルス感染予防が急務として、体調面の安全確保と、確認の迅速化による密解消が狙い。実験の参加者の意見やコストなどを精査し、2022年度以降の本格導入を目指す。

事前にスマートフォンアプリに健康情報を登録し、顔認証のデモ実演を行った参加者=6日午前、裾野市の水ケ塚駐車場
事前にスマートフォンアプリに健康情報を登録し、顔認証のデモ実演を行った参加者=6日午前、裾野市の水ケ塚駐車場

 救命・健康サポートアプリ「MySOS」をスマートフォンにダウンロードし、顔写真や個人情報、健康情報に加え、ワクチンの接種証明か登山前72時間以内のPCR検査陰性証明を事前登録する仕組み。今回の実証実験には、富士宮市観光協会が企画した富士山周辺トレッキングツアーに集まった約100人が臨んだ。
 今夏の体調確認場所だった富士山富士宮ルート2合目の水ケ塚駐車場で顔認証のデモ実演を実施。参加者はマスク着用のままモニターに顔を近づけて、体調確認を終えた。
 8歳の娘と参加した富士宮市の公務員芝切和希子さん(36)は「登録も認証も手軽であっという間だった。実用化してほしい」と話した。一方で富士登山にはシニア層も多いことを想定し、「アプリの登録は高齢者は難しいかもしれない」と課題を挙げた。
 今夏までは係員が対面で体調確認してきたため行列ができ、混雑緩和が求められていた。県観光政策課の川口茂則課長は「顔認証は比較的スムーズだった。今夏の状況と比較し、登山客の安心安全と利便性確保を両輪で進める」と語った。
 実証実験はNECとアルム、イーソリューションズと行った。7日も実施する。

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