御殿場「米だけ」/浜松「なんでもある」 知事演説「侮辱的」指摘

 10月の参院静岡選挙区補欠選挙期間中に静岡県の川勝平太知事が行った応援演説で、自民党公認候補だった元御殿場市長若林洋平氏に絡んで同市を侮辱するかのような発言があったとして、批判が高まっている。インターネット上では知事に対する非難の投稿が相次ぎ、若林氏を擁立した自民県連も反発している。
 発言があったのは、補選の選挙戦最終日の10月23日夜、無所属候補山崎真之輔氏の地元浜松市中区で開かれた集会。山崎氏の応援でマイクを持った知事は農産品を引き合いに出し「あちらはコシヒカリしかない。ただ、飯だけ食ってそれで農業だと思っている。こちらにはウナギがある、それからシラスもある、三ケ日みかんもある、(中略)なんでもある」などと御殿場市と浜松市を比較した。
 知事の発言の動画はインターネット上で広まり「『あり得ない』の一言に尽きる」「御殿場市も大切な静岡県の一部ではないのか」といったコメントも多数投稿された。
 自民県連の野崎正蔵幹事長は1日の記者会見で「御殿場の市民も静岡の県民、35市町が固まっての静岡県だ。どういう理由か分からないが(御殿場市を)辱めるのは、県政のトップとしていただけない言動」と断じた。山崎氏側のある関係者も「御殿場にも(山崎氏の)支援者はいる。良くない」と不適切だったとの認識を示す。
 知事は同日の報道陣の取材に「(若林氏が)御殿場のコシヒカリさえあれば自分は何もいらないとおっしゃった。ご本人が言われたことを繰り返したということ」と述べ、御殿場市を揶揄(やゆ)したつもりはないと主張した。
 補選では、山崎氏が若林氏に約5万票差をつけて初当選した。

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