編みぐるみ愛らしく 稲見香織さん(静岡市葵区)【ものづくりびと 県内作家の小さな工房】

 恐竜の親子か、きょうだいか。体を寄せ合うしぐさが愛らしい編みぐるみ。「あみものくらぶ」の作家名で活動する稲見香織さん(51)=静岡市葵区=は今、恐竜にはまっている。「アンキロサウルス、トリケラトプス-。なぜか草食恐竜が多くなって」。販売イベントに行けば、恐竜好きな子どもたちに会える。「『ステゴサウルスの尾っぽのトゲはちゃんと四つある?』など、妥協がない」と話す。

ぽってりとした姿が愛らしい恐竜の編みぐるみ。自由な発想で色の組み合わせを楽しむという
ぽってりとした姿が愛らしい恐竜の編みぐるみ。自由な発想で色の組み合わせを楽しむという
稲見香織さん
稲見香織さん
ぽってりとした姿が愛らしい恐竜の編みぐるみ。自由な発想で色の組み合わせを楽しむという
稲見香織さん

 編みぐるみを始めたのは2010年ごろ。「息子たちが小学校に上がり、少し時間が空いたから。最初の頃はやってはあきらめて、の繰り返し」。ほぼ独学という。小学校のバザーで髪飾りやボタンカバーを作ると喜ばれた。
 ヒヨコとカッパは看板キャラクターに。古墳のイベントには埴輪[はにわ]を、鳥がテーマならオカメインコや文鳥などを多種類用意する。「あまりなじみのないグロテスクな生き物も毛糸なら、ぐっとかわいくなる」と深海魚や古代生物が加わった。キーホルダーや小物入れ、赤ちゃん向けのアイテムも広がる。
 目の位置を少し変えるだけで表情が変わってくる。「本物らしさよりも、どう単純化するかを考える。デフォルメとかわいらしさは比例する」。失敗したらほどいてやり直せるのも魅力だ。「作りたいものだけを作るのが、続けられる秘訣[ひけつ]」と実感を込める。

 いなみ・かおり 静岡市出身。県内を中心にイベントに出店するほか、ハンドメードの通販サイトでも販売中。作品は300~500円が中心。

いい茶0
メールマガジンを受信する >