出口調査 無党派7割が山崎氏へ 若林氏、自公以外の浸透欠く 参院静岡補選

 静岡新聞社は24日の参院静岡選挙区補欠選挙に合わせ、県内各地の投票所で出口調査を実施した。投票先とともに支持政党や政府の新型コロナウイルス感染症対応の評価などを聞き、有権者の意識を探った。リニア中央新幹線の水問題を巡る川勝平太知事の対応についても尋ねた。

誰に投票したか(数字は%)
誰に投票したか(数字は%)
川勝知事のリニア対応を評価するか(数字は%)
川勝知事のリニア対応を評価するか(数字は%)
誰に投票したか(数字は%)
川勝知事のリニア対応を評価するか(数字は%)


 ■投票動向 若林氏 自公以外浸透欠く
 山崎真之輔氏は推薦を受ける立憲民主党支持層の93・4%、国民民主党支持層の84・9%から票を集めた。「支持政党なし」とした無党派層の71・8%を押さえ、着実に票を積み上げた。
 若林洋平氏は自民党支持層の78・8%、推薦を受ける公明党支持層の72・7%をまとめたが、無党派層の支持は18・0%と伸び悩んだ。
 鈴木千佳氏は共産党支持層の85・1%から票を獲得する一方、それ以外の政党支持層は広がりを欠いた。共産支持層のうち12・8%は山崎氏に流れた。
 地域別にみると、山崎氏が西部、若林氏が東部でリードし、それぞれの地盤を手堅くまとめた。中部は48・0%を得た山崎氏が44・0%の若林氏を上回った。
 山崎氏は西部で55・2%を獲得。地元の浜松市中区で60・4%、磐田市で66・3%に達し、静岡市清水区や島田市でも50%を超えた。若林氏は東部で49・2%を集めた。市長を務めた御殿場市で60・9%、裾野市で72・2%をまとめ、伊東市や焼津市でも50%を上回った。
 衆院の8小選挙区別にみると、山崎氏が5区を除く七つの小選挙区で若林氏を上回った。
 年代別は10~30代で若林氏が山崎氏を上回る一方、40代以上は山崎氏がリードした。若林氏は10代、山崎氏は40代と50代でそれぞれ50%超の支持を得た。鈴木氏は10代と20代で10%超の票を集めた。
 男女別は男性、女性ともに山崎氏が若林氏を上回った。

 ■知事のリニア対応 66%「評価」 半数が山崎氏
 川勝知事のリニア水問題を巡る対応を聞いたところ、66・4%が「評価する」と回答した。「評価しない」は28・2%、無回答は5・4%だった。
 リニア対応を評価した人の投票先をみると、山崎氏55・1%、若林氏36・5%、鈴木氏8・4%だった。川勝知事は選挙戦で山崎氏の応援演説に繰り返し立ち、「南アルプストンネル工事反対を明確に主張しているのは山崎氏だ」などと訴えていた。
 一方、「評価しない」と答えた人の投票先は若林氏58・4%、山崎氏33・6%、鈴木氏8・1%だった。
 支持政党別にみると、立憲民主、国民民主支持層の8割超が、自民支持層の60・2%が「評価する」と回答した。
 年代別では、20代が「評価する」と「評価しない」が同数だった。このほかの年代はいずれも「評価する」が多かった。

 ■岸田内閣 支持59%、20代は69%
 岸田文雄内閣を支持するか尋ねたところ、「支持する」と回答した人が59・7%を占めた。「支持しない」は34・2%だった。
 男女別では男性の59・0%、女性の60・9%が「支持する」と答えた。年代別は最も高い20代で69・0%。支持政党別では自民、公明の支持者がそれぞれ85%を超える支持率を示し、参院補選の対立候補者を推薦した国民民主の支持者でも39・4%だった。
 「支持しない」と回答した人を性別でみると、男性36・2%、女性31・4%。年代別では24・1%の20代を除く各年代で30%台だった。50代が37・0%と最も高かった。支持政党別では、立憲民主と共産の支持者がいずれも6割以上。支持政党なしでは49・5%だった。

 ■政府のコロナ対応 「評価」55% 野党支持層は批判的
 政府のこれまでの新型コロナウイルス感染症を巡る対応に関しては「評価する」と答えた人が55・5%に達した。男性は56・0%、女性は55・0%が肯定的で、年代別では10代と70歳以上がそれぞれ58%以上と高かった。
 一方で、39・3%が「評価しない」と答えた。与党のコロナ対策を批判してきた立憲民主や共産、国民民主など野党支持層が中心だった。男女別では、男性の40・3%、女性の38・1%が「評価しない」とした。

 <調査方法>
 投開票日の24日、県内の投票所約60カ所で投票を終えた有権者に、投票した候補者などを答えてもらった。回答総数は2773人。調査は静岡放送などと合同で実施した。グラフや記事中の数字は小数点以下の処理により、合計が100にならない場合がある。

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