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盛り土に廃棄物混入 分別せず違法性認識か 熱海土石流起点

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、起点となった盛り土を造成した神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)の関連業者が2010年、神奈川県から撤去指導を受けた廃棄物入りの建設残土を伊豆山の盛り土に混入させていたとみられることが、23日までに分かった。廃棄物と土砂を分別する作業も省いていたことから、違法性を認識した上で建設残土を繰り返し運び込んだとみられる。県が公開した行政手続きの確認文書などで判明した。
 文書によると、熱海市から連絡を受けた県東部健康福祉センターが10年8月末、盛り土の中に木くずなどが混ざった土砂の混入を確認した。職員が現地で10月、ダンプカーから廃棄物交じりの土砂が降ろされている様子を確認して指導した上、土砂の搬出元である神奈川県内の関連業者を立ち入り調査した。土砂は同県西部の解体工事現場から出たとされる建設残土だった。
 この関連業者は静岡県に対し、伊豆山の現場に出入りしていた別業者からの要望で建設残土を提供したとして「土が欲しいと言われ、ただで持っていってもらった」と説明。廃棄物を取り除く作業は「『ふるわなくてもいい』と言われた」として行わず、「人が欲しいと言って渡したもので廃棄物ではない」と違法性の認識も否定したという。
 複数の関係者によると、不動産管理会社は小田原市を含めた神奈川県内の複数の山林などで土地改変行為を繰り返していて、伊豆山に運んだ建設残土も所有する現場の一部から関連業者を通じて運び出したとみられる。
 同社は熱海市日金町にあった元ホテルの社員寮を解体し、そこで生じたがれきなどの産業廃棄物を09年までに盛り土の北西側に放置したとして、静岡県から撤去指導を受けた。ただ、盛り土付近とともに土地の所有権が変更され、県は現所有者側に継続して指導しているが、廃棄物は現場の土中に埋め立てられて現在まで撤去されていない状態という。

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