テーマ : 福祉・介護

認知症当事者ら「木工房」 車いす用体重計500台達成 富士宮

 認知症当事者らが従業員として働く富士宮市の有限会社「木工房いつでもゆめを」(稲葉修代表)は21日、主力商品の木製車いす体重計が販売総数500台を達成した。500台目の注文となった日本盲導犬総合センター富士ハーネス(同市)で記念式典を開催し、従業員らが節目を祝った。関係者は「心を掛けた商品がここまで広がった。次は千台目が目標」と意気込む。

500台目達成を祝う木工房の関係者ら=富士宮市人穴
500台目達成を祝う木工房の関係者ら=富士宮市人穴

 木工房は認知症当事者らが木製の介護用品の製作販売を行う有限会社として2013年末オープン。認知症になっても仕事を続けたい人たちのための居場所になっている。現在は当事者10人のほかサポーター4人が勤務。
 車いす用体重計「ケアスケールふじこちゃん」は広い天板に軽くて薄い形状が特徴。車いすに乗ったまま体重が測定できる商品。従業員が手作業で木材を磨き、温かみのある商品に仕上げている。販売開始以降、デザインや使い勝手の改良を重ね、販売実績は全国47都道府県。介護施設を中心に注文が広がっている。富士ハーネスからは引退犬の健康管理などを目的に注文が入り、木工房はさらなる販路拡大に期待する。
 式典では従業員らが並び、くす玉を割って祝福した。稲葉代表は「何よりうれしいのは認知症の方が働く場所として8年間継続できたこと。閉じこもっていた当事者が2、3カ月通うと、表情が変わってくる。その姿が自分の幸せ」と語った。

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