オクシズの魅力発信 SBSラジオ「きょうの演劇」、11月放送
静岡市の風景や人の営みなどさまざまな「まち」の魅力を掘り起こし、SBSラジオで発信するアートプロジェクト「きょうの演劇」はこのほど、11月に放送する同市中山間地域「オクシズ特集」に向け、各地区で取材活動を行った。

7月から始まった番組では、アートプロジェクトのメンバーが市内の名物や名所・旧跡などをテーマにした戯曲(台本)を創作。県舞台芸術センター(SPAC)の俳優が朗読する。これまでに「静岡の水」や「しずてつ」をテーマに戯曲を“上演”してきた。
取材のため同市葵区の玉川地区を訪れたのは、劇作家の石神夏希さん(41)とメンバーの柚木康裕さん(56)。地区で自主保育グループ「森のたまご」を主宰する原田さやかさん(42)から、自然を生かした保育活動などの話を聞いたり、景色を写真に収めたりして戯曲の創作に向け構想を膨らませた。アートメンバーは、同区の梅ケ島や井川も取材。完成した戯曲は、土曜午前9時20分からSBSラジオの番組「サタデービューン」内で順次放送する。「きょうの演劇」は、文化芸術等の持つ創造力を生かし静岡市の魅力を市民と一緒に発信しようと、市が進めるまちづくり活動「まちは劇場」の一環。今後は市民と戯曲を作って上演するイベントなども計画している。