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特集 : こち女

一輪車 静岡県出身者ら演舞に喝采 米国の人気オーディション番組

 国内初のプロ一輪車ダンスグループ「UniCircle Flow(ユニサークル・フロー)」がこのほど、米国の人気オーディション番組で準決勝進出を果たし、絶賛を博した。出場したメンバー12人のうち、6人が静岡県出身。日本独自の華麗な一輪車演舞の魅力を発信し、世界進出への大きな一歩を踏み出した。

「アメリカズ・ゴット・タレント」の準決勝でパフォーマンスする「ユニサークル・フロー」のメンバー(FremantleMedia提供)
「アメリカズ・ゴット・タレント」の準決勝でパフォーマンスする「ユニサークル・フロー」のメンバー(FremantleMedia提供)
「ユニサークル・フロー」の山本夏夢さん(右)と妹珠暉さん。姉妹で一輪車演舞の練習に励む=9月下旬、静岡市葵区
「ユニサークル・フロー」の山本夏夢さん(右)と妹珠暉さん。姉妹で一輪車演舞の練習に励む=9月下旬、静岡市葵区
「アメリカズ・ゴット・タレント」の準決勝でパフォーマンスする「ユニサークル・フロー」のメンバー(FremantleMedia提供)
「ユニサークル・フロー」の山本夏夢さん(右)と妹珠暉さん。姉妹で一輪車演舞の練習に励む=9月下旬、静岡市葵区

 番組は応募者が歌やダンス、芸などのパフォーマンスを競い合う「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」。ユニサークル・フローは9月8、9の両日(日本時間)に行われた準決勝に銀色のきらびやかな衣装で登場し、音楽に合わせて自由自在に一輪車を操った。回転したり、ジャンプしたりと息の合った芸術的な演舞で拍手を浴びた。
 今年は約2万1千組の応募があり、準決勝に進めるのは敗者復活枠を含めわずか22組だった。「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演に出場経験もあるキャプテンの山本夏夢さん(24)=静岡城内一輪車クラブ=を中心に静岡県出身勢らが奮闘し、快挙を成し遂げた。
 「こんなに魅力的なのに続ける環境がないからと選手が辞めてしまうのはもったいない」。2013年のAGTで優勝経験があるダンスパフォーマー蛯名健一さんは、山本さんとの出会いをきかっけにチームを結成。競技普及に向け、監督を務める。「日本人で準決勝まで進んだのはこれまで2組しかいなかった。パフォーマンスが認められた証拠」とメンバーをたたえた。
 チームは1月に始動し、AGT出場を目指して汗を流してきた。「多くの人の支えがあって出られた夢の大舞台。歓声を浴び、一輪車にまだ無限の可能性があると実感できた」と山本さん。「これからも世界に魅力を発信し、道を開拓していきたい」と前を向く。

 ■全国トップクラスの静岡県 普及の起点に
 一輪車演舞は「陸上のフィギュアスケート」と比喩され、派手なパフォーマンスが魅力の大道芸とは違い芸術性が高いのが特徴。日本独自のスタイルで、技術や演技など表現力を競い合う。
 日本一輪車協会事務局次長でユニサークル・フローのヘッドコーチも務める下山和大さん(38)によると、静岡県は各地域に一輪車クラブが存在し、大会の機会も多いため競技人口は神奈川県と並んで全国トップクラス。競技レベルを向上させ、一輪車界をけん引する存在といえるという。
 ただ、全国的には競技の認知度は低く、発展には課題がある。学校で使用する用具としての普及率は高いが、仕事として競技を続けるのは困難で、就職を機に競技を辞めてしまう人がほとんど。同協会は大会や指導者研修会などを企画して環境を整え、裾野を広げる活動に尽力している。

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