追っかけわたしの特集

特集 : こち女

深海魚に魅せられ沼津・戸田に定住決意 夢は「魅力発信テーマパーク」 兵庫・尼崎出身の青山沙織さん

 戸田に魅せられて―。3月末まで地域おこし協力隊として沼津市戸田地区で活動した青山沙織さん(39)=兵庫県尼崎市出身=が現地への定住を決め、戸田特産の深海魚を発信するテーマパーク構想の実現に奔走している。将来的には自宅を改装し、テーマパーク化する計画だ。

水槽の深海魚を紹介する青山沙織さん(右)。テーマパーク構想の実現に奔走する=9月下旬、沼津市戸田のヘダトロール
水槽の深海魚を紹介する青山沙織さん(右)。テーマパーク構想の実現に奔走する=9月下旬、沼津市戸田のヘダトロール
戸田港で水揚げされた深海魚
戸田港で水揚げされた深海魚
水槽の深海魚を紹介する青山沙織さん(右)。テーマパーク構想の実現に奔走する=9月下旬、沼津市戸田のヘダトロール
戸田港で水揚げされた深海魚

 「地元の人は戸田には何もないと言うが、豊かな自然と希少な深海魚は貴重」。9月下旬、直売所に隣接する深海魚のPR施設「ヘダトロール」で、アカグツなどを飼育する水槽をきれいにしながら青山さんは魅力を強調した。
 ヘダトロールは戸田港の近くにあり、集落を囲む山々が眼前に迫る場所にある。青山さんがほぼ1人で施設を仕切る。「数日で水槽に藻が生えてしまう」(青山さん)。管理は一苦労だが、水槽を泳ぐ魚を見る目は優しい。
 2018年春から協力隊として始動。戸田港で水揚げされた深海魚を全国に届ける通信販売「深海魚直送便」を昨年から手掛け、多くの“戸田ファン”を生み出した。青山さんは「深海魚はなかなか目にすることができない。ここが最大の売り」。今年も直送便で魅力を伝える。
 十数年前から、自宅がある袋井市から戸田に頻繁に来ているという高橋正裕さん(64)。今では必ず、青山さんがいるヘダトロールを訪ねる。「青山さんが来る前は、海を見ながらたばこ1本吸って帰るぐらいだった。戸田の魅力を改めて教えてくれた」と水槽を見ながら、青山さんと深海魚談議を楽しんだ。
 テーマパークは展示品を充実させたいという。市の期待も大きく、9月下旬に訪問を受けた頼重秀一市長は「地元の人は当たり前と感じていることが、よそから見れば魅力に思える。これからも戸田の良さを引き出してほしい」と応じた。

 ■水深2500メートルの“聖地”
 深海魚が水揚げされる沼津市戸田地区は近年、“深海魚の聖地”と言われ、地域活性化の柱となっている。駿河湾の水深2500メートルの海中はまさに深海魚の宝庫だ。
 戸田では昔から、この地形的特徴を生かしてトロール(底引き網)漁が盛ん。シロムツやユメカサゴのほか、地元特産の本エビなどが地域を支えてきた。
 漁期は9月から5月中旬まで。水揚げされた魚は地元飲食店や沼津魚市場に出荷される。通信販売「深海魚直送便」は、地元関係者の間で戸田を全国区にするのではと期待する向きが多い。

 

いい茶0

こち女の記事一覧

他の追っかけを読む