参院補選後半戦×衆院選公示直前 静岡決戦、与野党熱く

 衆院解散後初の週末となった16日、県内の衆院選立候補予定者は3日後の19日に迫る公示に向けて慌ただしく動いた。解散から投開票(31日)までの期間が17日間と戦後最短となる異例の決戦へ準備は大詰め。後半戦に入った参院静岡選挙区補欠選挙(24日投開票)に立候補している自民党若林洋平氏(49)=公明推薦=、無所属山崎真之輔氏(40)=立民、国民推薦=、共産党鈴木千佳氏(50)との相乗効果を狙った各党の動きも活発化した。中央の大物も県内入りし、二つの国政選挙が絡み合って与野党の舌戦が激しさを増した。

 JR沼津駅北口での若林氏の街頭演説では、衆院選で静岡6区から出馬予定の自民前職勝俣孝明氏が「岸田(文雄)新政権で初の国政選挙。絶対につまずいてはならないのが静岡の参院補選」と声を張り上げた。世耕弘成党参院幹事長も駆け付け「単発の補選ではなく、総選挙の結果を左右する極めて重要な選挙だ」と強調した。
 衆院選立候補予定者は公示まで政治活動を制約されるため、自民は若林氏と連動した活動に力を入れる。この日は4区と5区でも立候補予定者が若林氏と共に街頭に立った。若林氏は「何とか勝ちきり、その流れを(衆院選に)つなげたい」と訴え、衆院選のアピールも忘れなかった。
 浜松市西区での山崎氏の街頭演説では、7区から立憲民主党公認で立候補予定の前職日吉雄太氏がマイクを握り「(参院補選の結果は)全国から注目されている。何としても勝ち抜いてほしい」と激励。山崎氏は「6月の知事選から続く参院補選で結果を残し、衆院選にいい形でつなげる」と呼応した。8区でも立民の立候補予定者が遊説に同行した。
 夕方には立民の重鎮・小沢一郎氏が同市で開かれた日吉氏の支援者の会合を訪問した。小沢氏は終了後の取材に「自民党は過去の権力の座にあぐらをかいて国民の命と暮らしを考える気持ちを本当に失っている。一日も早く政権を変えなくてはいけない」と述べた。
 共産は人口の多い静岡、浜松の両政令市で鈴木氏の知名度向上や党の主張の浸透を図った。衆院選の比例東海ブロックで立候補予定の元職島津幸広氏は静岡市内を党の街宣車で回り、鈴木氏に対する支持を呼び掛けた。鈴木氏本人は浜松市北区や中区を遊説車で巡り、各地でこまめに街頭演説を繰り広げた。
 鈴木氏は、リニア中央新幹線建設計画を巡り「岸田首相は推進派」と主張。全国各地でリニア工事に対する住民の反対が起きているとして、「東京―大阪間の移動時間短縮のためのリニア事業は時代遅れ。気候変動対策で省エネに取り組む世界の流れにも逆行する」と工事を中止するべきと訴えた。

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