家康と富士山、金屏風初公開 生前の面影? 富士宮・世界遺産センター

 富士宮市の県富士山世界遺産センターで11月7日まで、徳川家康の可能性が高い人物が描かれた金屏風(びょうぶ)「富士三保清見寺図屏風」を初めて公開した企画展「家康+富士山」が開催されている。同金屏風を巡る一考察を紹介したほか生前のリアルな家康に近いとされる「白描東照大権現像」など肖像画を多数用意した。

家康の可能性が高い人物が描かれた富士山の金屏風=富士宮市の県富士山世界遺産センター
家康の可能性が高い人物が描かれた富士山の金屏風=富士宮市の県富士山世界遺産センター

 金屏風は右隻に富士山や三保の松原、久能山東照宮が、左隻に清見寺を家康とみられる人物が従者を連れて訪ねる様子が描かれる。会場では金屏風に“隠れた”土屋忠直と家康の運命的な出会いを示す物語を紹介。家康が忠直を清見寺から連れ帰った逸話が登場する書物を複数展示した。
 企画展では将軍家や久能山・日光東照宮に伝来した家康の肖像画を多数並べ、東照大権現として神格化された家康がいかに描かれてきたか解説した。このほかにセンターの調査で、当時右大臣だった近衛家熙(いえひろ)が賛者として和歌を記した可能性が高いことが分かった「秋景富士三保清見寺図」(狩野常信)なども展示した。
 17日に企画展に合わせたトークイベントを富士宮市民文化会館で開催。徳川家広氏(徳川宗家第19代当主)、タイモン・スクリーチ教授(国際日本文化研究センター)らが登壇し、三猿舎の安田清人代表が進行を務める。

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