静岡県内8小選挙区、23人出馬の意向 野党競合残る【衆院解散】
与野党は14日、衆院解散を受けて事実上の選挙戦に突入。静岡県内では14日現在、8小選挙区に23人が立候補の意向を表明している。自民党は党公認の前職8人が各小選挙区で出馬を予定する。これに対し、野党第1党の立憲民主党は静岡4区を除く計7区で前職3人、元職1人、新人3人を擁立する。共産党が1区と8区で候補者を取り下げ、与野党対決の構図がより鮮明になったが、野党同士がぶつかる選挙区も残る。

自民は岸田政権誕生への期待感を追い風に、全小選挙区で議席獲得を目指す。24日投開票の参院静岡選挙区補欠選挙(欠員1)に出馬した公認候補と連動し、政権与党の政策実現力を前面に出して戦う方針。ただ、新首相就任から解散、総選挙までの期間が戦後最短と、新政権の実績が皆無のまま選挙戦を迎えるため、「イメージ頼みになる」と懸念を口にする陣営関係者もいる。
一方の野党は3、7、8区では与党と一騎打ちの構図となったが、1区で党本部レベルで選挙協力を結ぶ立民と国民民主党が、2区では立民と共産がそれぞれ競合するなど、野党共闘の構図を作りきれないまま選挙戦を迎える。1、4、6区では日本維新の会も出馬を予定する。
選挙区別では、1区は大臣経験も豊富な自民前職に立民、国民、維新が挑む。2区は自民、立民、共産の三つどもえの構図。3、7、8区は自民、立民の一騎打ち。4区は昨年の補選で議席を得た自民前職に維新と国民の新人が挑む。5区は自民前職と自民二階派所属の無所属前職がぶつかる。立民新人と諸派新人も出馬を表明し、乱立模様。6区は3度にわたり激戦を繰り広げてきた自民前職と立民前職が4度目の戦い。維新新人も名乗りを上げている。
衆院選 県内立候補予定者
【1区】
上川陽子 68 自(岸)前⑥
遠藤行洋 59 立 新
青山雅幸 59 維 前①
高橋美穂 56 国 元①
【2区】
井林辰憲 45 自(麻)前③
福村隆 58 立 新
山口祐樹 31 共 新
【3区】
宮沢博行 46 自(細)前③
小山展弘 45 立 元②
【4区】
深沢陽一 45 自(岸)前①
中村憲一 47 維 新
田中健 44 国 新
【5区】
吉川赳 39 自(岸)前②
小野範和 48 立 新
千田光 43 諸 新
細野豪志 50 無(二)前⑦
【6区】
勝俣孝明 45 自(二)前③
渡辺周 59 立 前⑧
山下洸棋 30 維 新
【7区】
城内実 56 自(無)前⑤
日吉雄太 53 立 前①
【8区】
塩谷立 71 自(細)前⑨
源馬謙太郎 48 立 前①
【比例東海】
大口善徳 66 公 前⑧
島津幸広 64 共 元①
【表の見方】氏名、年齢、党派名(自=自民、立=立民、公=公明、共=共産、維=維新、国=国民、諸=諸派)、自民党派閥((細)=細田派、(麻)=麻生派、(二)=二階派、(岸)=岸田派、(無)=無派閥)、前職・元職・新人の順、当選回数