淡島ホテル譲渡、格安設定「実質的無価値」 詐欺破産事件

 沼津市の淡島ホテルの旧運営会社「淡島ホテル(現AWH)」の破産手続きを巡り、AWHが所有する財産をグループ会社に仮装譲渡したとして親会社の社長ら3人が破産法違反(詐欺破産)の疑いで沼津署と静岡県警捜査2課に再逮捕された事件で、ホテル建物などの譲渡契約について譲渡代金が本来の資産価値と比べて格安に設定されたとみられることが14日、関係者への取材で分かった。

「ウィンダムグランド淡島」として営業する旧「淡島ホテル」=沼津市
「ウィンダムグランド淡島」として営業する旧「淡島ホテル」=沼津市

 同署などは、グループ会社の負担がないようホテル建物などの財産を譲渡し、ホテル運営を継続しようとしていたとみて実態解明を進める。県警によると、グループ会社に譲渡された財産の資産価値は少なくとも数億円に上るとみられる。
 関係者によると3人は2019年10月、親会社がAWHを子会社化した18年4月に合わせて譲渡したように装った契約書類を作成。AWHの事業が年間数億円の赤字であることに加え、ホテル建物が多額の抵当権設定などによって「実質的に無価値」などと理由を付け、譲渡代金を安値に設定したとみられる。
 再逮捕されたのは、AWH親会社(名古屋市)の社長(52)、AWH親会社取締役(48)、AWH社長(61)の3容疑者。逮捕容疑は共謀し19年10月上旬、同社が所有するホテル建物などの財産を、日付をさかのぼってAWH親会社とグループ会社に譲渡したとする虚偽の契約書類を作成。同11月8日、契約書類を静岡地裁沼津支部に提出し、AWHの財産を譲渡したと装った疑い。

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