阿多古和紙、後世に 「唯一の継承者」技光る【動画】

 浜松市天竜区に江戸時代初期ごろから伝わる手すき和紙「阿多古和紙」の唯一の継承者、大城忠治さん(90)=同区西藤平=が今月の91歳の誕生日を前に、紙すきに精を出している。
 阿多古和紙は天竜川支流の阿多古川流域の農家が副業として盛んに生産していた。良質な水があり、原料になるコウゾの生育に適した土地であったことから最盛期は70軒ほどが和紙作りをしていた。
 しかし、和紙の需要は減少。今では大城さんが自らコウゾを栽培し、1人で阿多古和紙を守っている。見学者が訪れるなど継承には光も見えるが、コロナ禍で販売の先行きは不透明。「伝統を途絶えさせまい」。大城さんは黙々と目の前の作業に取り組む日々だ。

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