参院静岡選挙区補選 立候補者の横顔・略歴 若林洋平氏/山崎真之輔氏/鈴木千佳氏

 

若林洋平氏 49歳 自民新


 今年1月に4選を果たしたばかりの御殿場市長を辞職して国政を目指す。「基礎自治体の長をこれだけ長くやった国会議員はほとんどいない。即戦力になれる」と舞台を変えての活躍を誓う。
 12年7カ月の市長経験が最大の強みだ。「現場を大事に一人一人の声に耳を傾けてきた。今度は35市町の代表として、現場を見て現実的に対処していく新しいタイプの参院議員になりたい」。市長を任期途中で投げ出したとの批判には「御殿場を含めた35市町のため、国のために働く。地元が広くなっただけ」と意に介さない。
 製薬会社勤務を経て、30歳の時に親族が経営する御殿場市の病院に招かれた。病院事務長を経て当時県内最年少となる37歳で市長に就任した。産科医の確保に奔走していた事務長時代、現状を説明した市職員に「それはあなたたちの問題だから」と突き放された経験が市長を目指す契機という。市長時代の実績として市役所の体質改善を挙げ「職員を精鋭部隊に育てた」と胸を張る。
 中学3年の長女と小学6年の長男、4年の次男と妻の5人家族。9月に誕生日を迎えた息子2人には、東京五輪をきっかけに好きになったと話す自転車を贈った。

 

略歴


 わかばやし・ようへい
 水戸市出身。埼玉大卒。御殿場市などの民間病院事務長を経て、2009年の市長選で初当選。今年1月に4選し、参院補選出馬に伴い8月辞職。

 

山崎真之輔氏 40歳 無所属新


 国難と言われるコロナ禍の時代を乗り越えるため、人々の英知を結集して議論し、いい政策を一つでも多く出していく―。そうした開かれた政治を「私たちの手に取り戻す」と国政への挑戦を決意した。掲げるフレーズは「リアルな暮らしを良くしよう!」。呼び掛け調の文言に市民と一緒に政治をつくり上げていく思いを込める。
 浜松市議6年、県議を9年務め、県内のさまざまな現場を見てきた。培った経験を生かし、人口減少問題の対応や若年層、子育て・働き盛り世代への手当拡充などに力を入れたいと意気込む。描くのは「お金や人、モノの好循環を地域で起こし、地方から日本を変える」ビジョンだ。
 6月の知事選では川勝平太知事の政策担当を務めた。今回の補選を「中央の論理や巨大与党に立ち向かう姿勢に共感をもらった知事選からつながる戦い」と強調。リニア新幹線の水問題も知事と共に取り組むとアピールし「本気で命の水を守れるのは誰かを判断してほしい」と訴える。
 趣味はスポーツ。野球やマラソンなど「体を動かすことがストレス解消になる」。日本舞踊の名取の一面も。座右の銘「有言実行、不言実行」を日々の活動で徹底する。妻と子ども3人の5人家族。

 

略歴


 やまざき・しんのすけ
 浜松市中区出身。名古屋大卒。2007年浜松市議選初当選。市議2期目途中の13年に県議に転じた。県議3期目の今年8月、参院補選出馬のため辞職。
 
 

鈴木千佳氏 50歳 共産新


 新型コロナウイルス下の国政選挙。間近に迫る衆院選も踏まえ、「国民の命がかかった選挙」と意気込む。第5波での医療逼迫(ひっぱく)に加え、生活困窮者や非正規雇用労働者が追い詰められる状況に危機感を示す。
 「コロナで仕事を失い、家賃も光熱費も払えないとの悲鳴が党に寄せられている」。非正規雇用の女性や、臨時休校や外出自粛による母親の負担増加を懸念する。昨年は女性の自殺が増え、「男女の賃金格差などジェンダー不平等の実態を変えなければ」と訴える。
 旧中川根町と川根本町で長年町議を務めた母が政治家の原点。地域住民に寄り添う姿に「苦しむ人がいる時に社会の変化を待つのではなく、先頭に立って変える一人になりたい」と考えた。党員の両親に護憲や戦争反対の思いも学び、大学生で入党した。参院議員は3度目の挑戦。現在中学1年の長女が小学生の時に言った「私が投票できる年齢になるまで頑張って」という言葉が、選挙戦の原動力になっている。
 忙しい時こそ、お菓子や梅酒づくりなど、手間暇かかることに挑戦するのがストレス解消法。「でもやっぱり、一日の家事を終えて布団に横になる時が一番リラックスする瞬間」とほほ笑む。

 

略歴


 すずき・ちか
 川根本町(旧中川根町)出身。静岡大法経短期大学部卒。元日本民主青年同盟県委員長。2015年から党県女性・子育て部長。
 

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