淡島渡し船 新たに1隻差し押さえ 地裁沼津支部、1隻使用許可

 沼津市の男性会社役員(78)が株式会社淡島マリンパーク(同市)に社債償還などを求めた訴訟を巡り、静岡地裁沼津支部は8日、淡島への渡し船として利用されている小型船舶1隻を差し押さえた。差し押さえた小型船舶は計3隻となり、残る1隻は県外の港に係留されているとみられ、対応を検討するという。

新たに差し押さえた小型船舶=8日午後0時20分、沼津市内
新たに差し押さえた小型船舶=8日午後0時20分、沼津市内

 同市内で、同地裁支部の執行官が新たに1隻の船内に公示書を貼付した。5日に差し押さえた2隻のうち1隻は、「ウィンダムグランド淡島」(同市)が従業員らの移動手段の確保などの理由で同地裁支部に使用を申請。同地裁支部は8日に使用を許可し、差し押さえた状態での運航が可能になった。当面の間、この1隻で渡し船の運航を継続する。同ホテルは同日、故障や混雑時などに備えて残る2隻の使用も申請したという。
 淡島マリンパークの担当者は「動く船がある限り、営業は継続したい」としている。男性の代理人弁護士は「船を価格評価し、競売手続きに入る見通し。債権が回収されることを望む」と述べた。
 淡島マリンパークを巡っては、同社名義の債券の償還金が支払われないとして、男性が小型船舶の仮差し押さえを申し立て、同地裁支部が仮差し押さえを決定。男性は同社に社債償還などを求めた訴訟を提起し、同地裁支部が今年6月、同社の不当利得を認めた。同社は判決を不服として控訴している。

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