権利侵害「立証不十分」 リニア工事、JR反論 静岡地裁

 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、大井川流域の住民らがJR東海を相手取り、静岡県内区間(10・7キロ)の工事差し止めを求めた訴訟の第4回口頭弁論が8日、静岡地裁(増田吉則裁判長)であった。JR側は「権利侵害の恐れについて十分な主張・立証がなされていない」と反論した。次回は来年1月22日。

静岡地裁
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 JR側は新たに提出した準備書面で、原告が農業用水利水者や水道水利用者であるとの立証が一切行われていないと指摘。「大井川の流量が減少することで、具体的にどのようにして原告らの生活が脅かされるのか、権利侵害に関する主張が明らかでない」とした。
 一方、原告側は環境影響評価(アセスメント)が不十分と主張。「工事が行われた場合には、南アルプスや大井川の自然環境に回復困難な被害を及ぼす蓋然(がいぜん)性が極めて高い」と訴えた。原告によると、新たに14人が追加提訴した。

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