静岡県「JRの説明、不十分」 湧水全量戻し否定、問題視【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、県くらし・環境部の渡辺光喜参事は8日の県議会危機管理くらし環境委員会で、JR東海が「トンネル湧水の全量戻し」ができない理由として挙げる県境付近の掘削方法に関して「十分な説明になっているとは認識していない」と問題視した。

静岡県庁
静岡県庁

 県や利水者は、トンネル工事の影響を回避するために最低限必要な対策だとして、工事期間中を含めた「トンネル湧水の全量戻し」を同社に求めているが、同社は山梨、長野県境付近は静岡県側から下りで掘削できないと主張している。
 渡辺参事は、昨年6月に川勝平太知事と会談した際に同社の金子慎社長が「(全量戻せないのは)考えにくい。乗り越える技術はある」と説明していたことにも触れ、利水者らの求める全量戻しに応じない同社の説明に疑問を呈した。
 同社の対応について同部の織部康宏理事は「基本認識がだいぶずれている」と指摘。利水者らの意見を聞いた上で国土交通省に県の見解を記した文書を近く送る考えを示した。

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