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性暴力被害者 まず理解 県、支援者養成へ研修スタート

 性暴力被害者支援の充実に向けて、県が支援者の養成に乗り出した。研修会を通じて参加者が必要な知識を身に付け、支援を始めたり対応力を向上させたりする狙いだ。

性暴力被害の実態や支援の心構えについて学ぶ参加者=静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあ
性暴力被害の実態や支援の心構えについて学ぶ参加者=静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあ

 「支援の基礎は被害者を理解することです」。女性への暴力防止に取り組むNPO法人セーフティーファースト静岡の宮城島真理さんがこのほど、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた研修会で参加者に訴えた。誠実な対応で被害の性質や被害者の苦痛を知る大切さなどを伝えた。
 同日から始まった研修会は全4回。相談支援に当たる担当者や支援に関心のある人など約40人が、被害の実態や具体的な対応について学ぶ。産婦人科の事務業務に携わる静岡市内の女性(50)は「近所のおばちゃん的な存在として少しでも力になれるように知識を得たい」と話す。
 内閣府の「男女間における暴力に関する調査」では、知らない人からの被害はわずか1割で、大半が顔見知りから。被害を受けた女性の約6割、男性の約7割が「誰にも相談しなかった」と回答した。宮城島さんによると、恥ずかしさから被害を打ち明けられない被害者が多いという。
 県が2018年7月に開設した県性暴力被害者支援センター(SORA)には、3年間で約2700件の相談が寄せられ、20年度は19年度比で1・5倍に増加した。医療機関への診察や警察署への相談などにスタッフが付きそう「同行支援」も増加傾向にある。県くらし交通安全課の中西浩課長は「被害後は長期にわたり深刻な影響があり、支援者の役割は大きい」と強調する。
 (社会部・佐野由香利)

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