テーマ : 福祉・介護

医療法人弘遠会、資本性ローンで5億円 25年問題備え財務強化 

 浜松、磐田両市で総合病院や包括支援センターなどを展開する医療法人弘遠会(浜松市南区、竹下力理事長)は、資本性ローンで運転資金5億円を静岡銀行から調達する。財務体質を強化し、高齢者の増加で社会保障費の増大などが指摘される「2025年問題」に備える。7日までに、静岡銀と融資契約を結んだ。
 調達した資金は、同法人が展開する地域包括ケアシステムの拡充のほか、予防医療の促進や放射線治療センターで先端技術を活用した医療を提供していくために活用する。
 団塊世代が後期高齢者となる4年後の25年には、国民の5人に1人が75歳以上の“超・超高齢社会”に突入して医療や介護の需要が激増する懸念が指摘されることから、25年問題に対応した医療体制の構築を進め、経営基盤の安定化を図る。国が現在策定中の第8次医療計画(24年度スタート)への対応も見据える。
 運営するすずかけセントラル病院(同区)の改修などのため、清水銀行、浜松いわた信用金庫から計4億円の設備資金も調達する。同病院の健診センターと透析室の機能拡充や増床、磁気共鳴画像装置(MRI)1台の増設などに充て、健康診断や人間ドックなどで混雑している喫緊の課題に対処する。
 資本性ローンは自己資本とみなすことができる借入金。企業の財務体質が高まるため、他の追加の融資も受けやすく、経営や資金繰りが安定する。弘遠会は「今回の資金調達は将来に向けた先行投資を行うため。今後も地域住民や医療に貢献したい」(理事)としている。
 (経済部・薮崎拓也)

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