ツナ1日36万缶製造可能に はごろもフーズ清水工場、稼働1年

 はごろもフーズが静岡市清水区に構えた新清水プラントは今月、本格稼働から丸1年を迎える。導入した最新設備の動作が安定し、主力のツナ製品「シーチキン」70グラム缶の専用工場として、1日当たり約36万缶まで製造能力を高めた。食の安全安心を追求する上で徹底した効率化や省力化も実現している。

効率化を徹底した製造工程を紹介する望月浩志工場長=静岡市清水区のはごろもフーズ新清水プラント
効率化を徹底した製造工程を紹介する望月浩志工場長=静岡市清水区のはごろもフーズ新清水プラント

 臨海部に立地する新清水プラントは鉄骨4階建て、延べ床面積7900平方メートル。大地震発生時の津波による浸水から守るなどの目的で、主な製造設備を3階に配置した。
 原料の鮮度維持と生産効率化を兼ね、原料のマグロやカツオの前処理を漁場近くの海外で行い、肉の塊のみを冷凍状態で輸入。工場隣接の倉庫で保管する肉の塊を搬入すると、細かくほぐして缶に詰め、殺菌工程などを経て包装した後、出荷している。厚さ約3センチの70グラム缶を1日の製造数量分積み上げれば、富士山の約2・5倍の高さに達するという。生産流通履歴を迅速に把握するシステムも整え、トラブル発生時は製品の追跡や原料の遡及(そきゅう)に対応できる。
 建物4階に工場見学者用の施設「シーチキンアカデミー」も備える。県内外の子どもたちが大画面での映像視聴や現場見学を通じ、製造工程などを学べる。望月浩志工場長は「新型コロナウイルス禍で受け入れ開始がいまだ見通せないが、その時期が到来したら当社ファンの拡大のために施設をフル活用したい」と語った。

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