“ダブル選”へ臨戦態勢 衆院選、31日投開票【岸田新内閣発足】

 岸田内閣が発足し、次期衆院選が19日公示、31日投開票で行われることが明らかになった4日、静岡県内の各党からは歓迎や批判などさまざまな反応があった。県内では参院静岡選挙区補欠選挙(欠員1)が7日告示、24日投開票で行われるため、国政選挙の期間が一部重なり、2週連続で投開票が行われることになった。“ダブル選”ともいえる状況に、各党は臨戦態勢を整えている。

衆院本会議で第100代首相に指名され、起立する自民党の岸田文雄総裁=4日午後1時40分
衆院本会議で第100代首相に指名され、起立する自民党の岸田文雄総裁=4日午後1時40分

 自民党県連の野崎正蔵幹事長は岸田内閣について「老壮青のバランスが取れ、女性も登用した。経済安全保障担当大臣など時勢にあった部門も創設している」と評価した。衆院選が大方の見方より早まったことについては「参院補選に向け準備を進めてきた。衆院選が重なることで選挙に対する関心が高まる」と歓迎。参院補選は前半戦と後半戦を分けて戦う戦略を描いていたといい、「19日以降は衆院選も動きだすので、まさに連動して選挙運動を進めていける」と相乗効果を期待した。
 公明党県本部の高田好浩幹事長は、衆院選と参院補選が重なることについて「分かりにくくなって大変だ」と戸惑いつつ、「(参院補選と衆院選で)推薦する自民候補への投票を徹底し、衆院選は自公で完勝を目指す」と前を見据えた。
 野党からは批判の声が相次いだ。
 立憲民主党県連の曳田卓幹事長は「(新政権の)ぼろが出る前に選挙を行いたかったのだろう。敵前逃亡のそしりを免れない」と非難した上で、衆院選に向けて「野党勢力を結集し政権交代を目指す」と意気込んだ。
 国民民主党県連の岡本護幹事長は岸田内閣について「組閣の経緯をみると派閥力学が顕在化しているようにみえる」と指摘し、「総裁選、組閣のご祝儀相場があるうちに衆院選に打って出ようとする魂胆が見え見えだ」と批判の声を上げた。「衆参いずれの選挙も戦い方に影響が出そう。厳しい短期決戦になる」と気を引き締めた。
 共産党県委員会の山村糸子委員長は、予算委員会を開かず衆院を解散しようとしているとし、「新政権の在り方を丁寧に説明せず、形を変えた直後のどさくさで選挙に入るのはあまりに無責任」と批判した。
 一方、日本維新の会県総支部の中村憲一副代表は「衆院の任期満了(10月21日)を超える総選挙には疑問があったので、日程を近づけたことは良いこと」と冷静に受け止めた。

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