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数式びっしりの食器商品化へ 自閉症の山口さんデザイン

 三島市のNPO法人「エシカファーム」に通所する自閉症患者の山口健太さん(41)が書き続ける数式をデザインにした食器が、10月から通販サイトで商品化される。幾何学的に配列された足し算の数式が独特な模様を生み出し、一風変わった皿やマグカップに仕上げている。売り上げの一部は山口さんに還元され、障害者の自立支援にもつなげる。

健太数式でデザインした食器
健太数式でデザインした食器
書き続けた数式の食器を手にする山口さん(中央)=三島市
書き続けた数式の食器を手にする山口さん(中央)=三島市
健太数式でデザインした食器
書き続けた数式の食器を手にする山口さん(中央)=三島市


 山口さんが数年前に書き始めた「健太数式」は、足し合わせる二つの数字がそれぞれ縦と横に増えていくよう規則正しく並んでいる。毎日2時間、仕事や掃除の合間に書き連ねた数式の紙は貼りつなげて作品に仕上げられ、各地の展示会にも出品されている。縦長の独特な字体が順番に並ぶ模様は、バーコードやモザイクのようなデザインにも見える。
 そんな健太数式に着目したのは、磐田市の食器企画販売「セイトウ」の鈴木政義会長(72)。浜松市での展示会で紙いっぱいにびっしりと連なる数式を目にし、意外性と感性あふれるデザインに衝撃を受けたという。焼き物のデザインにできないかと同NPOを相談に訪れ、山口さんの合意を得て皿やマグカップの商品化に乗り出した。
 同社は通販サイト「マクアケ」で10月上旬から販売を開始する予定で、売り上げの一部を版権料として山口さんと同NPOに支払う。
 鈴木会長は「食器に込められた山口さんの物語が感じられる。手に取った人に障害者を応援しようという気持ちが芽生えてもらえたら」と語る。

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