参院静岡補選7日告示 3陣営 衆院選と連動、戦略描く

 参院静岡選挙区補欠選挙(欠員1)が7日告示を迎える。告示前最後の週末の2日、立候補を表明している3氏は静岡県内各地を精力的に動いた。補選直後に行われる見通しの衆院選の前哨戦として全国的に注目が高まる中、各陣営は24日の投開票日に向けて、思い思いの戦略を描く。

出馬予定3氏 静岡県内各地で支持訴え
出馬予定3氏 静岡県内各地で支持訴え

 
 立候補予定者はいずれも新人で、無所属の元県議山崎真之輔氏(40)=立民、国民推薦=、自民党の前御殿場市長若林洋平氏(49)=公明推薦=、共産党の党県女性・子育て部長鈴木千佳氏(50)。
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 山崎氏は午前中に森町で支援者らへあいさつ回りをし、午後は磐田市で開かれた衆院選への出馬を予定する立憲民主党元職小山展弘氏の決起大会に駆け付けた。自らが補選で勝利して小山氏の選挙戦へ弾みを付けると訴え「日本を良くする2人を国政へ送りこんでほしい」と呼び掛けた。
 山崎氏は6月の知事選で川勝平太知事の政策・広報戦略を担当したことをアピールし、知事との連携を前面に掲げる。一方で、政党色を出さなかった知事とは異なり、「今回は衆院選の前哨戦の位置付けもある。立民、国民民主両党の支援もいただき、一丸となって戦う」と話す。
 大会でマイクを握った国民幹事長の榛葉賀津也氏(参院静岡選挙区)も、補選が岸田内閣発足後の初の国政選挙になる点を強調。山崎氏を「野党統一の無所属候補」と紹介し、勝利により「静岡から物事が動くのろしを上げる」と与党との対決ムードを高めた。
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 市長職を辞して国政を目指す若林氏は、遠鉄西鹿島駅を皮切りに主に浜松市天竜区で街頭演説を行った。12年超の首長経験を強調し「全力で市民と向き合ってきた。35市町の代表として現場主義を貫く」と訴えた。
 若林氏の横には地元選出の城内実氏(衆院静岡7区)と推薦を出した公明党の大口善徳氏(衆院比例東海)が並んだ。マイクを握った大口氏は若林氏への支援を求めるとともに「小選挙区は城内、比例は公明」と次期衆院選を見据えた発言も。若林氏も「友党公明党の推薦は心強い」と集まった公明支援者への感謝を忘れなかった。
 全県選挙は初めての若林氏にとって、選挙を間近に控える衆院議員の力は頼りになる。若林氏の選対委員長を務める城内氏は静岡新聞社の取材に「自分の選挙があるから補選をおろそかにするのではなく、補選を全力でやって衆院選につなげる」と両選挙を連動させる考えを示した。
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 3度目の参院選への挑戦となる鈴木氏は、静岡市内の街頭で政権批判を繰り広げた。「自民党の人事を見ると表紙が変わっただけで安倍・菅政治そのもの。岸田政権に未来はない」と断じ、政権交代の必要性を訴えた。
 鈴木氏は9月に野党4党と市民連合との政策合意、1日には立憲民主党と政権奪取時の「閣外からの協力」の合意があったと説明。補選後の衆院選を見据え「文字通り政権交代がかかった選挙になる。市民と野党で政権交代を実現する」と野党一丸となった戦いを強調した。
 野党共闘を叫びながら参院補選は立民、国民が推薦する山崎氏と議席を争う“分裂”選挙になる。山崎陣営からは最後に出馬表明した共産への恨み節も聞かれるが、共産党県委員会の山村糸子委員長は静岡新聞社の取材に「山崎氏から(共闘の)打診はなく、独自の候補を立てた。最初から共闘の扉は閉ざされていた」と話した。
 (政治部・市川雄一、杉崎素子、東京支社・関本豪)

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