追っかけわたしの特集

特集 : こち女

臆病な自分と向き合う場【こち女ボイス】

 文章を書くのが好きで活字の世界に入りましたが、学生時代に熱中したブログは何年も前に閉じ、SNS(会員制交流サイト)も今は専ら「見る専門」。実はこのコラムを書くのも、とても勇気が要ります。私の言葉に、怒ったり傷ついたりする人がいるのではないか。そう考えるとなかなかテーマが決まらず、腹の据わった主張もできません。
 先月、本紙夕刊「窓辺」で、小説家・主任ケアマネジャーのいぬじゅんさんがネット上の批評に悩んだ経験を明かしていました。評価を気にして、作品から自分らしさが失われたこと。その後、レビューを見ないようにしたこと。「他人から見えているのはほんの一部」「部分的な評価を気にするよりも、自分らしく」との言葉に、少し目が覚めた思いがしました。
 SNS炎上や誹謗[ひぼう]中傷のニュースが相次ぎ、いつからか、「思いは心に閉じ込めておく方が楽」という臆病さがすっかり身に付いてしまっています。勇気と責任を持って自分の言葉を発することは、決して悪いことではない。数カ月に1度のこのコラムが、臆病な自分と向き合う挑戦の場になっています。
 

いい茶0

こち女の記事一覧

他の追っかけを読む