御殿場市長選終盤情勢 「かつまた」対決接戦 勝敗の鍵握る人口密集地、両陣営力注ぐ 10月3日投開票

 元市議会議長勝間田幹也氏(63)と元副市長勝又正美氏(66)の「かつまた」対決になった御殿場市長選は3日の投開票に向け、両者が激しく競り合ったまま終盤戦に突入した。新人同士の戦いは28年ぶり。優劣を見極め切れずに双方の顔を立てる団体もあり、情勢は混沌(こんとん)としている。
 若林洋平前市長の参院補選出馬に伴う任期途中での辞職が、浮動票の行方にどの程度影響するのかが注目される。両陣営は、有権者の約4割を占める御殿場地区などの人口密集地が「決戦地」(陣営幹部)になるとみて精力を注いでいる。
 前市長の下で副市長を務めた勝又氏は事実上の後継候補。対する勝間田氏は市政の刷新を掲げる。若林市政の路線継承の是非、経済対策を含む新型コロナウイルス対応が争点になっている。
 陣営の厚みや運動量は勝又氏が上回る。地元玉穂地区有志や若林前市長の支援者、公明や自衛官OBを含む半数以上の市議が応援する。副市長として培った人脈を生かして建設業など主要な業界団体を抑えた。推薦を受ける自民党組織、母校の沼津東高卒業生や野球団体のネットワークも活用する。一般職員時代を含め43年の行政経験をアピールし「私の色で新たなまちづくりをする」と独自色を発揮する姿勢も示す。
 勝間田氏は地元印野地区有志に加え、バレーボールや柔道など役員を務めるスポーツ団体を足掛かりに「草の根」(陣営)で浸透を図る。同じ会派だった市議や池谷晴一小山町長のサポートも受け、推薦を得た連合静岡の組織力も生かす。一貫して市民側の立場で歩んだ経歴と「声を聞く力」をアピールし、市民目線の市政運営に転換すると訴える。若林氏の政治手法に矛先を向け、批判票の掘り起こしに注力する。
 29日までの3日間の期日前投票者数は、今年1月の前回選の同期と比べて30%以上増えた。投票率は前回選(48・67%)と同水準かやや上回るとの見方がある。

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