歴史博物館2023年1月開館 大河ドラマ館設置へ協議 静岡市
静岡市の大長義之副市長は29日の市議会9月定例会総括質問で、葵区の旧青葉小跡地に建設中の歴史博物館について、2023年1月に全館オープンする見込みだと明らかにした。平井正樹氏(自民)への答弁。
博物館は徳川家康の一生や今川家の歴史が分かる展示を中心に、近現代の東海道の歴史にも触れる。22年6月末に完成予定で、同7月にプレオープンする。プレオープンでは「戦国時代末期の道の遺構」の展示部分を公開し、全館オープン後は見学できないバックヤードツアーなども開催する。
大長副市長は博物館の機能として歴史探求、地域学習、観光交流の三つを挙げ、「多くの人に訪れてもらうため、歴史資源が集積する駿府城公園周辺エリアの魅力を磨き上げていく」と述べた。
望月哲也観光交流文化局長は徳川家康が主人公の23年NHK大河ドラマ「どうする家康」のドラマ館開設に向け、NHKなどと時期や場所に関し協議を進めていると説明した。誘客を図るため静岡商工会議所などと官民連携組織を設立することも明らかにした。
望月局長は展示内容について「人生の3分の1を駿府で過ごした家康公の人生と絡めて本市をプロモーションする静岡らしさにこだわったものにしたい」と話した。