沼津・内浦の名物コロッケ復活 閉業総菜店の味、有志が継承

 沼津市内浦地区で長く愛され、昨春閉店した総菜店のコロッケが1日、復活する。同地区の有志が準備を進め、地元愛を込めた新たな地域の名物としてアピールしていく。メンバーは「地元に愛された味を守り、地域の盛り上げにもつなげたい」と意気込んでいる。同地区の飲食店で販売を開始する。

中村さん(手前左)の店の味を引き継いだコロッケ「ラブパンチ」=沼津市内浦三津
中村さん(手前左)の店の味を引き継いだコロッケ「ラブパンチ」=沼津市内浦三津

 コロッケを扱っていた同市内浦三津の「惣菜のなかむら」は1978年の開業。コショウの効いたコロッケが名物で、約40年にわたって地元住民に愛されていた。日々のおかずとしてはもちろん、親戚や友人で集まったり出かけたりするときの定番として利用されていたという。
 近年は一緒に扱っていた干物販売の事業が多忙に。そのため徐々に総菜販売の比重を減らし、2020年春に総菜店としてののれんをたたんだ。
 「なかむらのコロッケを残したい」-。三津郵便局の山下清文局長(48)ら同地区の有志が、閉店の方針を知った19年秋ごろに、同店の味を引き継ぐ“内浦コロッケ”の開発を始めた。三の浦総合案内所の大村文子さんが同店の中村尚子さん(80)のアドバイスを受け、試行錯誤の末、メンバーが納得するレシピにたどり着いた。中村さんは「食べたいという要望に応えられずに心苦しかった。店の味を残してもらえてうれしい」と喜ぶ。
 完成したコロッケの名前は「ラブパンチ」。地元愛を表現したハート形で、同店の特徴だったコショウの効いた味を際立たせた。同市西浦地区などで生産された「あしたか牛」も材料に使った。山下さんは「パンチがあり、ビールにも合う大人向けの味。他では食べられないコロッケ。試してみて」と自信を見せる。
 「とさわや旅館」「やまや」「浜の家」「千鳥海館」の4カ所で販売する。価格は2個で500円(税込み)。

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