テーマ : 裾野市

記者コラム「清流」 10分きりの月見

 クリの収穫や極早生(ごくわせ)ミカンの出荷が始まると、秋の訪れを実感する。同時に、今年の中秋の名月はどこで撮影しようかと頭を悩ませる時期でもある。

ススキ野原を美しく照らした中秋の名月=21日午後7時36分、裾野市須山
ススキ野原を美しく照らした中秋の名月=21日午後7時36分、裾野市須山

 選択したのは裾野市須山の十里木高原。南東に向かって高くなる斜面にススキが群生し、月との共演が狙いやすそうだと思っていた。当日の天候は曇り。祈るように空を見上げていると、午後7時半すぎに雲の切れ間から美しい月が姿を現し、夢中になってシャッターを切った。
 今年は8年ぶりに中秋の名月が満月になったという。ただ、見られた時間はわずか約10分。月明かりがススキを照らす幻想的な光景は心に刻まれた。欲を言えば、来年はもう少しゆっくりと秋の風情を楽しみたい。
 (東部総局・山川侑哉)

いい茶0

裾野市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞