静岡人インタビュー「この人」 田村ロータス翔音さん 南伊豆町地域おこし協力隊に委嘱
1日に南伊豆町から委嘱され、伊浜地区の農地の再整備や無農薬レモンなど農産物による地域振興を担う。スペイン生まれ、東京都葛飾区育ち。28歳。

―移住を決めた理由は。
「元々、アウトドアのガイドやスキーのインストラクターとして働いていた。2020年の夏には南伊豆町でシーカヤックのガイドとして勤務し、自然のすばらしさに触れた。20年春まで2年間、伊豆の国市で農業を学んでいたこともあり、伊豆半島になじみがあった」
―これまでの経歴は。
「父の出身地の米国・シアトルで高校、大学時代を過ごした。実家の英会話教室を手伝っていたこともある。伊豆の国市の農業大学校では、野菜全般や、イチジク、ブドウなどの栽培も学んだ」
―南伊豆町の印象を。
「自然に恵まれた地域で、伊豆半島ジオパークでもあり、地形の成り立ちも興味深い。また、人柄が温かく、気さくに話しかけてくれ、なじみやすい人が多いと感じる」
―抱負を。
「レモンを伊浜地区の新たな特産品として育て、将来的には収穫体験などで地域を訪れてもらうことにつなげたい。実がなるまで時間がかかる作物なので、温かく見守っていただけたらうれしい」
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学生時代はバスケットボールに打ち込んだ。