テーマ : 福祉・介護

祭り縮小「軒花」注文9割減 障害者就労にコロナ直撃 掛川

 掛川市の社会福祉法人掛川芙蓉会が運営する就労継続支援B型事業所「掛川工房つつじ」で、お祭りの「軒花(のきばな)」作りがコロナ禍の直撃を受けている。昨年は各地で屋台の引き回しが中止され、注文は例年の9割減、利用者の工賃も減少した。今年も3年に一度の掛川大祭が縮小され、在庫はさらに積み上がる見通し。関係者は購入に協力をと呼び掛けている。

軒花作りに取り組む利用者=21日午前、掛川市の掛川工房つつじ
軒花作りに取り組む利用者=21日午前、掛川市の掛川工房つつじ
地区別に箱詰めされた軒花。倉庫には多くの在庫が残っている
地区別に箱詰めされた軒花。倉庫には多くの在庫が残っている
軒花作りに取り組む利用者=21日午前、掛川市の掛川工房つつじ
地区別に箱詰めされた軒花。倉庫には多くの在庫が残っている

 主に県西部のお祭りで住宅の玄関先を飾る軒花は、80センチの竹にピンク色の染料で色づけした半紙を貼り付けて仕上げる。半紙の四方を色付けるのは、四方からの災いを払う意味があるという。
 掛川工房つつじは2002年の開所以来、軒花作りを続けてきた。60人の全利用者のうち、40人ほどが作業に携わり、掛川、菊川、牧之原市などに出荷する。事業収入の半分を軒花事業が占めている。
 19年度は25万本を販売したのに対し、20年度は3万本。大きく減ったが、掛川市の一部地区が祭典自粛にもかかわらず注文を寄せ、工房を応援してくれたという。
 21年度はさらに量を減らして祭典シーズンに備える。ただ、掛川大祭で屋台と獅子の引き回し自粛が決まり、周辺地域でも祭りの縮小が見込まれる。二つの倉庫で管理する、積み上がった在庫の劣化を防ぐため除湿器を導入するなど、かさむ費用も悩みの種になっている。
 同事業所のサービス管理責任者の加藤裕子さんは「まちに軒花が飾られないと、利用者が作った成果を披露する場がない」と嘆く。作業に励む利用者のモチベーションを下げないようにと、事業所では軒花の購入を呼び掛ける広報に力を入れている。加藤さんは「軒花は見るだけでも祭りの雰囲気を思い出す。家に飾ることでわくわくした気持ちを感じてほしい」と話す。
 問い合わせは掛川工房つつじ<電0537(21)2583>へ。
 

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