JR御殿場線に初の女性運転士 望月さん、使命感新たに出発

 沼津駅と神奈川県小田原市の国府津駅を結ぶJR御殿場線初の女性運転士として、JR東海沼津運輸区の指導運転士望月千明さん(36)が24日、独り立ちする。御殿場線は急勾配が多く、積雪など自然環境が厳しい路線。「女性が御殿場線を運転したいと思うきっかけになりたい」。女性運転士の増加や裾野拡大につなげようと、新たな挑戦に向けて“出発”する。

JR御殿場線初の女性運転士を目指し訓練する望月千明さん=9月中旬、JR沼津駅
JR御殿場線初の女性運転士を目指し訓練する望月千明さん=9月中旬、JR沼津駅

 2004年に入社。先輩の女性に憧れて運転士を志し、11年から東海道線で運転してきた。21年7月に沼津運輸区に異動し、8月下旬から御殿場線の見習い乗務を始めた。
 御殿場線は単線区間で行き違いを行うほか、車掌と運転士を一人でこなすワンマン列車が導入されている。冬場は積雪の影響も受け、東海道線とは異なる技能、知識が必要とされる。
 研修では、先輩運転士の指導を受けながら路線での経験を積んだ。「勾配があってブレーキの感覚が違う。ワンマンも経験がなく覚えることが多い」と、乗客の安全確保を徹底するための運転技術を磨き、21日に御殿場線の運転に必要な社内試験に合格した。
 同社静岡支社管内の運転士は現在約380人で、女性は約10人。御殿場線と身延線にはこれまでに女性運転士はいない。沼津運輸区の池田充宏区長は「笑顔を絶やさずに力を存分に発揮してほしい」と期待する。
 初乗務を間近に控え、望月さんは「東海道線も御殿場線も運転士の使命は変わらない。お客様を安全に目的地まで届ける」と決意を口にした。

いい茶0
メールマガジンを受信する >