淡島ホテル詐欺破産「一つの突破口できた」 債権者、全容解明期待

 沼津市の淡島ホテルの旧運営会社淡島ホテル(現AWH)の破産手続きを巡る問題は22日、AWHを傘下に持つ保証事業会社社長の男(52)らグループ会社の役員5人が破産法違反(詐欺破産)容疑で逮捕される事態に発展した。債権者らの申し立てで静岡地裁沼津支部が破産手続き開始を決定してから約1年9カ月。「一つの突破口ができた。事件の全容を解明してほしい」。債権者は今後の捜査の進展に期待した。

淡島ホテルの旧運営会社の破産手続きを巡り、関係先の家宅捜索を終えて押収品を運ぶ捜査員=7月上旬、沼津市内
淡島ホテルの旧運営会社の破産手続きを巡り、関係先の家宅捜索を終えて押収品を運ぶ捜査員=7月上旬、沼津市内
破産手続き開始決定を受けた株式会社淡島ホテルを巡る経過
破産手続き開始決定を受けた株式会社淡島ホテルを巡る経過
淡島ホテルの旧運営会社の破産手続きを巡り、関係先の家宅捜索を終えて押収品を運ぶ捜査員=7月上旬、沼津市内
破産手続き開始決定を受けた株式会社淡島ホテルを巡る経過

 7月上旬の昼すぎ。淡島へと行き来する船乗り場に段ボールを抱えた捜査員が姿を現した。グループ会社など関係先を家宅捜索し、資料を押収。沼津署と県警捜査2課は水面下で捜査を進めていた。
 同ホテルを巡っては2019年12月、旧運営会社のAWHが地裁沼津支部から破産手続き開始決定を受けた。負債額は約400億円、債権者は2千人に上るとみられる。
 これまでに2度、債権者集会が沼津市内で、非公開で開かれた。破産管財人の報告では、破産開始前に散逸した旧運営会社の財産を取り戻すため、現在のオーナー側を相手取って事業譲渡の契約無効などの否認請求を地裁沼津支部に提起し、係争中という。今回の逮捕を受け、破産管財人の弁護士は「刑事事件についてはコメントは差し控える」とした。
 問題を巡っては、首都圏などの一部の債権者でつくる「淡島ホテルグループの責任を追及する債権者の会」が独自に集会を開催するなど情報共有を図っている。同会の事務局担当者は「一つ一つ捜査を進め解決を目指してほしい」と話した。

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