静岡人インタビュー「この人」 大棟真衣さん 第7回鉄板焼甲子園で優勝した駿河総合高家庭部の部長
静岡県内170の高校生チームが鉄板焼きレシピを競った審査で、「食べごたえ抜群!静岡のレモンチキンライスバーガー」を仲間3人と提案した。優勝後、スーパーで商品化された。駿河総合高2年。17歳。

―優勝した時の感想は。
「数カ月かけて完成した自信作だったので、うれしかった。米離れの解消、幅広い世代で受け入れられる形などコンセプトを考え、登呂遺跡で収穫した赤米入りバンズに遠州焼き、チキン、レンコンを挟み、具だくさんに仕上げた」
―レシピの特徴は。
「生まれ育った清沢地区から発売されている特産レモンの調味料に鶏肉を漬けてやわらかくした。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の食品ロス削減も意識し、ワサビの茎を遠州焼きに混ぜたり、ジャコやかつお節の出し殻をふりかけにしたりして工夫した」
―清沢レモンの調味料に着目した理由は。
「地元では、なじみの調味料。サラダにかけたり、肉料理に添えたりしても合う。食材の引き立て役として、改めてその良さを知る機会にもなった」
―商品化後の反応は。
「約30店で販売されて『おいしかった』という声を多数いただいた。これからも地元食材を生かし、さまざまな料理に挑戦したい」
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家庭部のお菓子作りが楽しみ。将来は得意の英語を生かしたい。