衆院静岡2区、野党共闘不透明に 候補差し替え「辞退」で混乱

 次期衆院選に向け立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の野党4党党首が共通政策に合意し、共闘態勢が整いつつある中、県内選挙区は野党候補者の一本化調整が不透明になってきた。自民党現職井林辰憲氏に複数の野党候補者が挑む構図の静岡2区では一時、野党関係者に「一本化」への期待が高まったが、候補を取り下げた共産が再び擁立を表明し、立民、れいわと野党3党がひしめく状態となった。
 野党共闘の協議が決裂している1区に続き、このままでは2区も野党乱立の構図となる。県内では、自民総裁選の後、参院補選、衆院選と続くが、野党共闘態勢は早くもほころびを見せ始めた。
 今月4日、静岡市内で開かれた県内各地区の「市民連合」と野党各党の会合で、れいわの大池幸男氏が突如、2区からの出馬辞退の可能性に言及した。共産の候補者が参院補選に回り空席だったことから、参加者の間では「(立民の福村隆氏で)一本化できる」との観測がにわかに広がった。
 しかし、ほどなく共産の小池晃書記局長が2区での新たな候補者擁立方針を表明。立民の県議らが擁立断念を水面下で働き掛ける動きもあったが、14日、山口祐樹氏の擁立が発表された。「(共産と)同じような政策で戦っても意味がない」と一本化の必要性を主張していた大池氏も「党本部の意向がある」として、改めて2区から立候補する姿勢を示した。
 共産の山村糸子県委員長は「候補を降ろさないということではない」と共闘に含みを持たせつつ、原発やリニア問題を抱える2区は「どうしても立てたい選挙区」と強調する。
 立民県連の曳田卓幹事長は「引き続き一本化の可能性を探るが、県組織同士の話し合いはできていないのが現状」と認める。一連の動きに、市民連合の関係者は「政党同士の駆け引き」と冷ややかな反応を示した。

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