職域接種、ワクチン管理に会員技術活用 浜松商議所

 浜松商工会議所は、同商議所会館(浜松市中区)で8月から実施中の新型コロナウイルスワクチンの職域接種で、会員企業の技術を積極活用している。会場の換気やワクチンの管理に地元中小企業の機器を相次いで投入した。「ものづくりのまち浜松」ならではの企業連携が、約2万人を対象とする大規模接種の会場運営を支える。

職域接種会場内で稼働するアライブテックの空気清浄器=13日、浜松市中区の浜松商工会議所会館
職域接種会場内で稼働するアライブテックの空気清浄器=13日、浜松市中区の浜松商工会議所会館
クリップソフトが開発したワクチン保管庫の遠隔監視システム。スマートフォンで温度データを確認できる=浜松市中区
クリップソフトが開発したワクチン保管庫の遠隔監視システム。スマートフォンで温度データを確認できる=浜松市中区
職域接種会場内で稼働するアライブテックの空気清浄器=13日、浜松市中区の浜松商工会議所会館
クリップソフトが開発したワクチン保管庫の遠隔監視システム。スマートフォンで温度データを確認できる=浜松市中区

 連日、多くの予約者が訪れる同会館10階の接種会場。受付デスク前の2カ所と接種後の休憩所で、扇風機のようなファン付きの可搬式空気清浄器が稼働を続ける。
 本業の工場自動化装置がコロナ禍で苦戦していたアライブテック(同市南区)が、新規事業として手掛けた。厚生労働省の換気ガイドラインで使用が推奨される高性能フィルターを搭載し、吸気口を成人の顔の高さに設計して換気効率を高めるなど工夫を凝らした。
 同社は同商議所の医工連携の企業支援プロジェクトに参加していたため、換気用機器を探していた商議所職員の目にとまった。同社新規事業統括の石原秀樹さんは「コロナ対策で協力できて誇らしい限り」と喜ぶ。
 ソフトウエア開発のクリップソフト(同市中区)も同商議所の求めに応じ、ワクチンの冷凍保管庫の温度をスマートフォンで遠隔監視するシステムを開発した。全国的に冷凍庫の故障によるワクチン廃棄が問題になっているため、「いつでも温度を確認でき、非常に安心」と商議所職員らに好評だ。
 山本進取締役は「自社の技術が予想外の分野で応用できると分かった」と今回の経験を新規開発に生かす。
 (浜松総局・高松勝)

 

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