危険なごみ集積所どこへ 浜松の交差点中央分離帯 移転先決まらず

 浜松市南区遠州浜地区で、市道交差点付近の中央分離帯に設置されたごみ集積所の移転先が決まらない。地元自治会は集積所近くで2月に交通死亡事故が発生したため、複数の移転候補地を選んだ。だが、整備費用の問題や利便性を求める住民への配慮などの事情で決定に至らなかった。交通事故の危険性は依然高いままで、関係者は頭を悩ませている。

中央分離帯にある集積所にごみを捨てる地元住民=14日午前、浜松市南区遠州浜
中央分離帯にある集積所にごみを捨てる地元住民=14日午前、浜松市南区遠州浜
ごみ集積所と道路の位置関係
ごみ集積所と道路の位置関係
中央分離帯にある集積所にごみを捨てる地元住民=14日午前、浜松市南区遠州浜
ごみ集積所と道路の位置関係

 集積所は信号機のない交差点の中央分離帯にあり、数十世帯が利用している。ごみを出す際は分離帯まで、数メートルの横断歩道を渡る。2月の死亡事故は、歩行者の男性が交差点を右折した乗用車と横断歩道付近で衝突した。男性は集積所にごみを捨てて、帰宅する途中だったとみられる。
 事故後、遠州浜第3自治会は浜松東署から改善を促され、移転場所を探し始めた。水路に橋を架け、そこに集積所を設置する案を検討したが、予算の見積もりが数百万円に上ったために見送った。地元の公園利用を市に相談したが、認められなかった。現在地から約300メートル南の海岸林の一角を使う計画は、住民から「今の集積所から離れすぎだ」との声が上がり、断念した。
 遠州浜第3自治会の小林睦夫会長(48)は「事故の危険を放置するわけにはいかず、引き続き住民の理解を求めていくしかない」と難しさをにじませる。
 南区のごみ収集事業を管理する市南清掃事業所によると、集積所の設置申請は利用者が設置場所を決めた上で受け付ける。担当者は「清掃事業所としては申請された場所が基準に沿っているかを審査する。場所の仲介はしない」と説明する。
 集積所を利用する地元の男性(80)は交通量の多い朝の通勤時間帯を避けて、ごみを捨てるという。「家の近くにごみ捨て場を置くのは誰だって嫌がる。今の場所でそれぞれが事故に気を付けるしかないのでは」と話す。

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