動画でおでかけ気分〈静岡・臨済寺〉義元、家康ゆかりの名刹

 今川義元と徳川家康。戦国二雄ゆかりの名刹[めいさつ]臨済寺は、JR静岡駅の北方約2・5キロの賤機山麓に位置する。

 せみ時雨に包まれながら「鬼階段」を上る。正面には、本格的な禅宗建築として国の重要文化財に指定された方丈。昼寝していた寺猫を起こさないように北側へ進むと、国の名勝の庭園が広がる。山腹の茶室「無想庵」からは市街地が遠望できる。 photo01 寺猫
 今川の菩提[ぼだい]寺。父の氏親が、出家していた義元のために室町時代の享禄年間(1528~32年)に前身の善得院を建立。その後、還俗[げんぞく]した義元が兄の氏輝を弔うため、寺号を「臨済寺」と改めた。
 境内には義元らが眠る今川神廟[びょう]が建つ。義元と兄・氏輝の像、今川家と徳川家の累代位牌なども安置されている。 photo01 今川義元公と氏輝公の像
 義元の軍師として知られ、同寺の住職だった太原雪斎から、人質として駿府で過ごしていた家康が薫陶を受けたとされる「手習いの間」も残る。
 現在も修行寺で、5月と10月(ことしは開催未定)の特別公開の時以外は非公開。今回は特別に撮影させてもらった。 photo01 茶室からの眺望。JR静岡駅近くのビルも見える

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