血痕変色、弁護団反論へ 袴田さん差し戻し審 3者協議

 旧清水市(静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(85)の第2次再審請求審で、東京高裁と東京高検、弁護団の3者協議が30日、高裁であった。みそに漬かった血痕の色調変化について議論し、弁護団が10月末までに高検への反論の意見書を提出することになった。次回協議は11月22日。
 袴田さんの犯行着衣とされるシャツやズボンなど「5点の衣類」は、事件から1年2カ月後に現場のみそタンクで見つかった。弁護団は衣類に付着した血痕に赤みが残っているのは不自然だと訴え、みそに漬かった血痕は化学反応などで黒色化すると主張している。
 一方、高検は7月に意見書を提出。専門家の見解を踏まえ、化学反応は進行していなかったと指摘し「衣類の血痕に赤みが全く残らないはずだとは認められない」と反論した。
 3者協議で高裁は、弁護団が求めた事件直後に現場のタンクを捜索したとされる元警察官の証人尋問について「審理の状況を見て採否を決める」との考えを明らかにし、血痕の色調変化を優先して審理する姿勢を示した。
 今回の協議も袴田さんの姉で請求人の秀子さん(88)は立ち会いが認められなかった。

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