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特集 : ものづくり最前線

衝撃吸収床「ころやわ」 マジックシールズ(浜松市中区) 特殊構造で高齢者守る【静岡ものづくり最前線】

 特殊な構造で衝撃吸収力を高めた床材を開発した。高齢者の転倒による骨折やけがのリスクを低減し、医療費抑制や介護負担軽減を目指す。

ベッドの近くに敷設して転倒リスクを防ぐ「ころやわ」
ベッドの近くに敷設して転倒リスクを防ぐ「ころやわ」

 ビニール素材の表面と厚さ約2センチの樹脂層の2層構造。樹脂層は穴のあいた凸凹形状の小さな立方体を縦横に並べ、卵パックのような構造を考案した。普通に歩くと床面は固いままだが、瞬時に強い力が加わると樹脂層内部が圧縮して床面が柔らかくへこみ、衝撃を吸収する。研究機関の調査では、転倒時に大腿(だいたい)骨に加わる力をフローリング床の約半分に抑えられたという。
 2020年秋に発売し、県内外の病院や高齢者施設で導入が進み始めた。今年6月からは広島県の医療機関10施設で実証実験も展開している。
 下村明司社長(43)は元ヤマハ発動機の技術者。二輪車の安全技術の研究開発で培った知識と経験を、高齢化社会の課題解決に生かそうと起業した。今後は消音、防振材として一般住宅や乗り物への普及を視野に入れる。「社名の『盾』のように、事故防止や安全につながる製品を提案したい」と意気込む。

 <企業情報>浜松市中区鍛冶町100の1。2019年11月設立。床・介護福祉用品・安全用品製造。従業員9人。
 

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