植物「スゲ」のストロー 静岡で徐々に広がる 肥料に再利用でき土にかえる素材

 植物のスゲで作られたストローが静岡市内の飲食店で使われ始めている。肥料や家畜のえさとして再利用でき、間違って落としても土にかえる。輸入・販売しているのは静岡市葵区の会社「YNI JAPAN」。代表のコーリー・ターピンさん(36)は「世界の消費習慣を見直すきっかけになれば」と普及を願っている。

スゲで作られたストロー「セジー」。静岡市内の飲食店などを中心に使用が広がっている=静岡市葵区
スゲで作られたストロー「セジー」。静岡市内の飲食店などを中心に使用が広がっている=静岡市葵区


 ターピンさんらは、マイクロプラスチックによる海洋汚染が問題となる中、植物のストローに着目した。ベトナムで起業し、昨年10月に日本に進出した。原料の植物はベトナムの湿地帯に自生するスゲの一種のグレーセッジ。「セジー」と呼ばれ、商品名にもなっている。
 弾力があり、かんでも割れない。冷たいコーヒーやカクテルのほか、温かい飲み物に使用できるという。
 県内を中心に全国で約50の店や団体から注文を受ける。採用する同区のカフェ「和み」の吉村高彦代表(23)は自らが愛用しているとし、「お客さんからも、ふやけず草の匂いもないと好評。話のきっかけになる」と語る。
 課題はコスト面。500本入り3500円で、プラスチック製ストローの約7倍だ。ターピンさんは「エコというだけでなく、まずは多くの人に使ってもらい、良い物だと実感してほしい」と話す。

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