新時代のまちづくりとは… 浜松「社会実験室踊り場」がトーク

 浜松市内で人文・哲学系の文化事業を行う団体「社会実験室踊り場」が、同市中区鴨江の改装工事中の民家「竪穴の家」で、トーク企画「『まち』を巡る対話」を開いた。同団体主催の曽布川祐さん、同市出身の美術家中村菜月さん、空き家を再生する「ヤドカリプロジェクト」を推進する1級建築士の白坂隆之介さん(同市中区)が、新旧の価値を共存させる新時代のまちづくりについて語り合った。

作品を前に語り合う(右から)曽布川祐さん、中村菜月さん、白坂隆之介さん=23日、浜松市中区
作品を前に語り合う(右から)曽布川祐さん、中村菜月さん、白坂隆之介さん=23日、浜松市中区

 中村さんの個展会場内で開かれたオンラインを交えたイベント。石粉粘土の羊約30頭や着色した木片などで構成される作品「旅のひつじ」を前に、それぞれが考える「まち」の在り方について意見を交わした。
 中村さんは住宅街に作品を置く意義や波及効果を説明し「住むこと、働くことが分離していない状態」を理想像とした。白坂さんは鑑賞者が日々変化を与える中村さんの作品を参照して「これこそがまさに『まち』。人と人の相互作用の中で出来ていく」と述べた。
 曽布川さんは欧州の哲学者の言葉を引きながら、まちと人のかかわりを考察した。自身とも縁深い会場立地の鴨江地区の発展可能性に言及し「個人に近い存在がまちを変えていく」と期待を込めた。
 

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