テーマ : 福祉・介護

農業と障害者マッチング 磐田市、「農福連携」仕組み構築に力

 磐田市は、障害者の就労と担い手不足の農業の働き手確保を目指し、市内の「農福連携」促進に力を入れる。福祉施設などを利用する障害者と、受け入れ側となる農家や生産法人をマッチングする仕組みを構築する。農業現場の課題解決に向けて昨年産官学13団体で設立した「未来の農業連携懇話会」のネットワークを生かす。

スタッフ(中央)の指導を受けながら、ハウス内で農作業に取り組むグランドファームの利用者=磐田市高見丘
スタッフ(中央)の指導を受けながら、ハウス内で農作業に取り組むグランドファームの利用者=磐田市高見丘

 市によると、現在は知り合いなど個別の受け入れが中心で、農業現場と障害者双方のニーズを収集して具体的な就労に結びつける組織が無かった。現場も働き方など受け入れの知識に乏しい側面がある。今回はまず、農業現場に特化した就労支援施設を運営する「Grand Farm(グランドファーム)」(同市見付、杉山明美代表)、地元の県立農林環境専門職大、市の懇話会メンバーの3者が協力し、モデル的に動くことになった。
 グランドファームは今春、就労継続支援事業所(A、B型)「すずなりカレッジ磐田校」を開設。精神、知的障害がある5人が通所し、親会社の大規模生産ハウス内で、水耕栽培向けの苗の定植や袋詰め、洗い場の作業などに従事している。「誰もが農業の現場で活躍するチャンスがある」と杉山代表。農業関連をはじめ将来の一般就労を視野に、天候に左右されないハウスで継続的な農作業に臨み、自己管理や学びの時間を通じて社会的スキルも養う。
 農林環境専門職大は、同社が利用者の健康や体力、心の状況把握に使うケアシートをもとに農作業が働き手の心身に与える効果に関する研究で協力する。ニーズ掘り起こしの役割を果たす市は「地元に拠点を置く産学のノウハウを活用し、働く場の選択肢を増やしたい」としている。
 

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