「狭山事件」問題点語る 袴田さん支援団体が勉強会 浜松

 旧清水市(静岡市清水区)で1966年に一家4人を殺害したとして死刑が確定し、再審請求中の袴田巌さん(85)の支援団体は21日、浜松市中区で定例の勉強会を開いた。63年に埼玉県で女子高校生が殺害された「狭山事件」で無期懲役となり、仮釈放された石川一雄さんの再審請求を支援する部落解放同盟中央本部の安田聡さんが、同事件について語った。

オンラインで登壇する安田聡さん(画面上部)=21日、浜松市中区
オンラインで登壇する安田聡さん(画面上部)=21日、浜松市中区

 オンラインで登壇した安田さんは、狭山事件の捜査が行き詰まる中で警察が遺体発見場所に近い被差別部落に住む石川さんを犯人視したとし、「被差別部落が怪しいという発想は偏見」と訴えた。容疑を否認する石川さんに「自白しないなら兄も逮捕する」などと自白を強要する取り調べがあったと強調した。
 逮捕直後、石川さんを犯人と決めつけた報道についても問題点を指摘した。

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